「きこえと補聴器の話」の研修を受けました。
平成29年12月13・14日の17:30より、増田医療器械増田補聴器センターに講師を依頼して、「きこえと補聴器の話」について研修を行いました。(2日間で参加者46名)
最初に高音から聞き取りにくくなるという加齢性難聴の話をお聞きし、実際にどのくらい聞き取れるのかを、モスキート音で「耳年齢」をチェックしてみました。今までは特に問題なく聞き取りができていると思っていても、年相応に加齢により低下しているのだという事がわかりました。(ショックを受けた職員がかなりいたようです。)
音は脳の働きにとって大切で、脳に信号を送ることは認知症の予防につながります。逆を言えば難聴は認知症の危険因子であり、会話や音楽や芸術などの趣味活動にも大きく影響をしてしまいます。
難聴の方とのコミュニケーションを取る時には、①大声を出すより正面からゆっくりと話す。②首を縦にうなずくのを待ってから話をする。③口元の動きを目で見える様にすると理解できるという事を聞きました。日頃より、難聴の方との会話をする時には気にかけているつもりでしたが、再確認をさせていただきました。
また補聴器を使用しても、耳ではなくて脳の認識機能の問題で言葉を認識できない人があるという事も聞きました。
最後に実際に補聴器を付けてどのように聞こえているのか体感をさせていただきました。今回試させて頂いた補聴器は、最新のタイプで50万程の価格で、騒音が変化する旅行や観劇などにも対応ができるものでした。調節により全体の音を聞き取ったり、会話などがしやすいように前方の音のみを集中的に聞くように調節ができるもので、最近の補聴器は大変進化しているのだとあらためて感じました。
この研修を受け、今まできこえや補聴器に関しては、知っているようで案外知らない事が多くあったのだと再認識し、とても勉強になりました。
増田補聴器センターの方には、2日間ふくじゅの研修にご協力頂きまして本当にありがとうございました。