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思いやりにつながる車いす体験

2018年07月16日

7月16日(木) 17:15~17:45に通所リハとリハ職員の勉強会を開催したので報告します。

 

前回の車いすの勉強会の続きです。前回の内容は☞転倒予防と楽に車いすをキャスターアップ介助する勉強会を開催

「開く時はパイプに挟まないように注意」

新人指導のつもりで車いすを開けるとき、閉じる時のポイントを紹介してもらいました。普段、なにげなく車いすを操作していますが、車いすの種類によってポイントが若干違うことを発見します。

次に、畳の上で車いすを開く時の注意点を確認しました。施設で行う方法と違うので家族指導のポイントの一つです。

(フットサポートに足を乗せて前屈)

車いすは前に転落する可能性があります。どのような条件で転落するのか確認しました。

「路面の状態をどれくらい感じますか?」

施設内は床がフラットですが、屋外ではいろんな路面があります。玄関の点字ブロック上を走行する事で、車いすに座っている人がどのように振動を感じるのか体験をしました。空気のタイヤとノーパンクタイヤの違いや、座面にいくつかクッションを変えて震動が変化するのか感じました。

「体験で感じたことを共有しますね」

最後に、一人一人が感じたことをホワイトボードに書いて共有をしました。

(人それぞれ感じ方が違ってます)

 

アンケートの紹介です。

 

5(大満足)…4人

・車いすについて、他の人に説明する時に役立つと思った。点字ブロックの衝撃がこんなにあると思わなかったので今後はなるべく避けるようにしたい。車いすで浅座りしているとこんなに簡単にひっくり返ると思わなかった。

・毎日使っている車いすですが知らない事、考えたことも無い事、沢山ありそうです。色々と教えてもらえたらと思います。

・実際に体験することはやっぱりいいですね。キャスター(の位置が要因で)転落もありうることなので体操やレクなど注意したいと思います。

・内容は興味深く聞けました。実技ですので時間がすぐに済んでしまうかと…

 

4(満足)…4人

・便利な機能が増えたけど活かしきれてないと思ったことと危険な点も多いと感じます。

・自分が実際に車いすに乗ってみないと分からない点が多くあった。

・実際に自分が体験しないと分からない事もあったので、今後に活かしたい。

 

3(普通)・2(残念)・1(時間の無駄)…なし

 

車いすを利用されている方の気持ちをこのような体験を通じて知る事で思いやりのある関わりにつなげていきたいと思います。

理学療法士 岡野

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