菅原直樹さんを招いて、施設内研修を行いました
平成30年7月17日、18日の二日間の施設内研修に、講師として菅原直樹さんに来ていただきました。
演劇と介護は共通点が多いということに、着目され日々活躍されています。
当施設では、身体・精神的虐待や接遇・コミュニケーションについても学べる内容を研修に盛り込んでいただきました。
遊ぶこと・体を動かすことことから始まった研修。緊張して話を聞いていた私達だが、一気に表情がほぐれ笑顔がこぼれます。
失敗しても、笑ってカバーしあえる安心感も感じました。仕事も一緒ですね。
体がほぐれると、気持ちも開放的になる事を体感しました。
続いて、イエス・アンドゲームを行いました。
なんでも受け入れ、「いいね。じゃあ~~しましょうか」と何かしらの提案をするゲームです。
難しいもんです。いきなり「世界平和を守りたい」なんて言われてしまうと・・・
思考が止まってしまいます。
こんな調子で、どんどん研修は進んでいきます。
今度は、何があっても否定して関わる介入方法を体験します。代表して職員が高齢者の役を演じます。
極端な設定ではありますが、声のトーンや表情など学ぶこと、気が付くことが山のようにあります。
演技とはいえ否定と肯定、どちらが気持ちを開く事が出来るのか?
菅原さんのと職員の熱い演技に、自分たちのケアがフィードバックされます。(ふくじゅにも多くの俳優が眠っていました)
無視をされる体験・無視をする体験。双方に色々な感情が湧きあがりました。
病気になる・認知症になる・動きにくくなる・好きなようにならん事ばかり・・・
歳をとる事が、嫌になります。
しかし、そんな自分を受け入れてくれる人がそばにいてくれるのなら、歳をとるの事もまんざらでもないのかな?
菅原さんは、最後にこのように言われました。
日々のケアで、通り過ぎていた事・気づいていなかった事・気づいた事があふれる90分でした。
病気そのものは治らないが、周辺症状は改善できるのが、ケアの力だと学びました。
私たちの仕事は、ロボットではできない。
私たちは、生活(生きる・活きる)を守る仕事です。
私たちは、最善を模索し続ける仕事です。
研修をすることで、また最善を模索する事の出来る学びを得ることができたと感じています。
研修が始まりです!明日からのケアが楽しみになってきました。
二日目の職員と記念写真
生活活動向上委員会