転倒予防と、楽に車いすをキャスターアップ介助する勉強会を開催
今年度は、第3木曜に通所リハとリハス職員で勉強会をしています。
今回の体験は2つ
「見守りで防ぎやすい転倒と防ぎにくい転倒」
「楽に車いすのキャスターアップ介助をする」
でした。
職員が見守っている状態で利用者が転倒する事はあってはならない事と思われるかもしれませんが、体験をしてみると、見守りで転倒を防ぐ事は大変難しい事がわかります。
介助者から離れていくように倒れる人と、膝折れする人の介助は難しいという意見がでました。
車いすのキャスターアップ介助も確認をしました。後輪の軸を中心にして座面が後方に回転します。それを促すように介助をする必要があります。意外と自分の体重を真下にかけている場合があると思います。
コツがわかった職員は
どんどん42㎝の段をキャスターアップ介助で上り下りしていきました。
また、車いすの種類によってキャスターアップのしやすさや限界が変わると意見がありました。
【アンケート結果】
5(大満足)・・・5名
・実際の場面を想定した実技なので勉強になる。
・生活の場で使用できるネタで楽しかったです。
・車いすの使い方もちょっと工夫するだけで楽に介助できることを
改めて知った。楽しかったです。
・車いすの機能を使っての研修は大変参考になりました。体験出来て
良かったです。普段の使い方で改善していきたいと思います。
・車いすの力の入れ方勉強になりました。歩行時の付添いは、いつも
不安に思いながら行っています。
4(満足)・・・6名
・時間があっという間に終わってしまいました。
・テーマ(内容)を1つに絞ってしてもらう方が、こういう場合は
どうするかで質問ができたので実際に活かしやすい。
・コツがいると思いますけど、体力と身長もいるのかなと思いました。
・実際にやってみるとわかりやすい。
・40㎝の段差を介助で上がる事を考えたことが無かったので良い経験になりました。
・知っている様で知らなかったこと、ポイントやコツを知る事ができて
良かったです。
3(普通)、2(残念)、1(時間の無駄)・・・各0名
体験をしておくことで今後に活かしていきたいと考えます。
通所リハでは、毎日ご利用者の自宅とふくじゅの送迎サービスをしています。
施設内は、バリアフリーですが、外にでると様々なバリアがあります。
送迎で少しでも楽な車いす介助になると嬉しいです。
どれくらいの段差なら介助で乗り越えらるのかを体験しておくことで、いつもと違う場所に行く行事の手助けになると考えます。
また、こういったポイントをご家族の方にもお伝えられればと思います。
コツがわかれば車いすでは難しいとあきらめていた場所にいけるかもしれません。こころのバリアフリーも大切ですね。
理学療法士 岡野